座敷牢令嬢は今日も謎を解く

『そこで我々の出番です。私達は東郷家を信用している。だから警察が動く必要はないと。被害者は我々なんですから、警察も我々の言い分を通すはず。そうなると世間の目は菅原家の関大さを評価することでしょう。同時に東郷家の評価は地に落ちている。料亭の大きさはもともと桁違いですし、この際すべての仕出しを菅原家に頼むことにしよう。そういう話に持っていくのです』

仕出しの縄張り争いにしては大きな話だ。
だけどこれくらいのことをしなければ軍人の家を相手になどできない。
『脅しの手紙で特定されるぞ』

『ご安心を。もう考えはあります』

その日の夜、秀雄はひとりの使用人を呼び出した。