座敷牢令嬢は今日も謎を解く

「トミ、怪文書はどこにあったと言っていたっけ?」
「えっと、確か棚の上から二番目の引き出しです」
「なにかの下に隠されていたとか、布で包まれていたとか」
「いいえ、特になにもなかったと思います」
犯人に通じるかもしれない大切な怪文書がそのままの形で保管されていた?
それってまるで、誰かに発見してもらいたがっているような……。
「キヨさま、なにかわかったんですか?」
トミが食いついてくるので、キヨは顔をそらせた。
「まだなにもわからないわ。スイセン毒の犯人も、そして怪文書の真犯人も」
「えぇ!?」
そう、なにもわかってはいない。
だからこの先もこの屋敷ではなにかが起こるはずだ。