冒険者ギルドに顔を出して依頼を確認し、それからこの町の宿に移動している。
犯罪者となった魔導師を捕縛した剣士として、エーリヒの名はかなり有名となり、それに付随する形で、クロエのことも広く知られるようになった。
だから、クロエも一緒にギルドにも顔を出したのだが、そこでエーリヒがそう呼ばれていることを知ったのだ。
キッチンでお茶を煎れて、立ち寄った町で買った焼き菓子を出す。
「お茶入ったよ。どうぞ」
「ああ、ありがとう」
クロエからカップを受け取ったエーリヒは、不思議そうに首を傾げている。
「昔も、そんな名前で呼ばれていた気がするな。まぁ、どうでもいいか」
たしかにエーリヒは昔、氷の騎士と呼ばれていた。
どうやら銀色の美しい髪色と、冷たい態度からそう言われているようだ。でもエーリヒは、自分がどう呼ばれようが、あまり関心がないらしい。
「でも通り名って、凄腕の冒険者って感じで、何だか格好いいよね」
エーリヒの名が知れ渡ってきた結果だと思うと、クロエも嬉しかった。
「クロエのお陰だ」
エーリヒはそう言って、隣に座っているクロエの肩を抱き寄せる。
「魔法で補助してくれたから、実力以上の評価を得られている。ありがとう」
「そんなことないよ。エーリヒの実力があってこそだもの。でも、私もエーリヒの手助けができて嬉しい。ふたりの将来のためだから、これからも協力して頑張ろうね」
「ああ、そうだな」
柔らかな笑みを浮かべる姿を見て、幸福感が胸に満ちる。
一緒に王城から逃亡したばかりの頃、エーリヒはこんなに優しい笑みを浮かべなかった。
犯罪者となった魔導師を捕縛した剣士として、エーリヒの名はかなり有名となり、それに付随する形で、クロエのことも広く知られるようになった。
だから、クロエも一緒にギルドにも顔を出したのだが、そこでエーリヒがそう呼ばれていることを知ったのだ。
キッチンでお茶を煎れて、立ち寄った町で買った焼き菓子を出す。
「お茶入ったよ。どうぞ」
「ああ、ありがとう」
クロエからカップを受け取ったエーリヒは、不思議そうに首を傾げている。
「昔も、そんな名前で呼ばれていた気がするな。まぁ、どうでもいいか」
たしかにエーリヒは昔、氷の騎士と呼ばれていた。
どうやら銀色の美しい髪色と、冷たい態度からそう言われているようだ。でもエーリヒは、自分がどう呼ばれようが、あまり関心がないらしい。
「でも通り名って、凄腕の冒険者って感じで、何だか格好いいよね」
エーリヒの名が知れ渡ってきた結果だと思うと、クロエも嬉しかった。
「クロエのお陰だ」
エーリヒはそう言って、隣に座っているクロエの肩を抱き寄せる。
「魔法で補助してくれたから、実力以上の評価を得られている。ありがとう」
「そんなことないよ。エーリヒの実力があってこそだもの。でも、私もエーリヒの手助けができて嬉しい。ふたりの将来のためだから、これからも協力して頑張ろうね」
「ああ、そうだな」
柔らかな笑みを浮かべる姿を見て、幸福感が胸に満ちる。
一緒に王城から逃亡したばかりの頃、エーリヒはこんなに優しい笑みを浮かべなかった。


