彼女は冒険者を生業としていたが、違法にギルドの情報を手にし、それを指名手配犯に流していた罪で、冒険者の登録を抹消される可能性が高いらしい。
リリンはナイフを武器にしているが、あまり戦闘は得意ではなく、薬草収集やちょっとした仕事を引き受けて、それで生活していたようだ。
だから冒険者の仕事を失えば、収入源を失ってしまう。
クロエは何とかならないかと頭を悩ませたが、それだけ情報漏洩は重罪で、むしろ登録の抹消だけで済むのは、運が良いことらしい。
「今度は僕が冒険者になって、姉さんを守る。だから、大丈夫」
トリーアが力強くそう言った。
「そう……」
まだ幼いが、頭が良く、勇気もある彼ならば、きっと良い冒険者になれるかもしれない。
そこに、ギルドからエーリヒが戻ってきた。
サージェを引き渡し、間違いなく本人であると認められ、無事に依頼達成となったらしい。
まさか本当に成功するとは、と随分驚かれたようだが、エーリヒはサージェなどに負けるはずがないと、平然としていたようだ。
リリンはやはり、情報漏洩の罪で冒険者登録が抹消されてしまい、彼女に情報を渡したギルド員も、即座に解雇されたと、エーリヒは説明してくれた。
「……仕方ないよ。自業自得だから」
リリンはそう言って、処分を受け入れるようだ。
「報酬金も貰ってきた」
そう言うと、エーリヒはそれを四等分にして、リリンとトリーアにも渡した。
「えっ」
「ぼ、僕たちにも?」
特別依頼の指名手配犯の捕縛なので、その報酬も膨大なものになる。
その半分を渡された姉弟は、呆然とした顔でエーリヒとクロエの顔を交互に見つめていた。
リリンはナイフを武器にしているが、あまり戦闘は得意ではなく、薬草収集やちょっとした仕事を引き受けて、それで生活していたようだ。
だから冒険者の仕事を失えば、収入源を失ってしまう。
クロエは何とかならないかと頭を悩ませたが、それだけ情報漏洩は重罪で、むしろ登録の抹消だけで済むのは、運が良いことらしい。
「今度は僕が冒険者になって、姉さんを守る。だから、大丈夫」
トリーアが力強くそう言った。
「そう……」
まだ幼いが、頭が良く、勇気もある彼ならば、きっと良い冒険者になれるかもしれない。
そこに、ギルドからエーリヒが戻ってきた。
サージェを引き渡し、間違いなく本人であると認められ、無事に依頼達成となったらしい。
まさか本当に成功するとは、と随分驚かれたようだが、エーリヒはサージェなどに負けるはずがないと、平然としていたようだ。
リリンはやはり、情報漏洩の罪で冒険者登録が抹消されてしまい、彼女に情報を渡したギルド員も、即座に解雇されたと、エーリヒは説明してくれた。
「……仕方ないよ。自業自得だから」
リリンはそう言って、処分を受け入れるようだ。
「報酬金も貰ってきた」
そう言うと、エーリヒはそれを四等分にして、リリンとトリーアにも渡した。
「えっ」
「ぼ、僕たちにも?」
特別依頼の指名手配犯の捕縛なので、その報酬も膨大なものになる。
その半分を渡された姉弟は、呆然とした顔でエーリヒとクロエの顔を交互に見つめていた。


