「だって、サージェさんが」
「まだあんな胡散臭い人間を、信じているの?」
「胡散臭いって……。トリーアまで、そんなことを言うの?」
姉さんと呼んだからには、ここで騒いでいたリリンの弟なのかもしれない。
姉を追ってここまで来たのか。
それとも。
「クロエ、遅くなってすまなかった」
「エーリヒ」
待ち望んでいた声が聞こえてきて、クロエは魔法を解除して扉を開き、その腕の中に飛び込んだ。
「えっ?」
驚くような声が聞こえてきて、クロエはエーリヒに抱かれたまま、振り返る。
すると、濃茶色の髪をした姉弟の姿が見えた。
彼女たちが、リリンとトリーアなのだろう。
リリンは、予想していたように可愛らしい顔立ちだった。ショートヘアで冒険者風の服装をしている。武器は、腰に差してあるナイフのようだ。
クロエの印象では、スピード重視のシーフタイプである。
隣にいるのが、弟のトリーア。
こちらは姉と同じ濃茶色の髪で、やや小柄だが意志の強そうな目をしていた。
エーリヒが話を聞こうとして、連れてきたのは彼のようだ。年齢は十歳くらいのようだが、先ほどの会話から察するに、姉よりもしっかりしている。
見た目も、賢そうな少年だった。
「トリーア、あなた、この人に捕まったの?」
慌てた様子で弟を庇おうとしたリリンだったが、その弟のトリーアは、呆れたように首を横に振った。
「そんなこと、あるはずがないよ。僕から声を掛けて、連れてきてもらったんだ」
スラム街に向かおうとしていたエーリヒに、トリーアは自分から話しかけてきたのだと言う。
「自分で?」
「まだあんな胡散臭い人間を、信じているの?」
「胡散臭いって……。トリーアまで、そんなことを言うの?」
姉さんと呼んだからには、ここで騒いでいたリリンの弟なのかもしれない。
姉を追ってここまで来たのか。
それとも。
「クロエ、遅くなってすまなかった」
「エーリヒ」
待ち望んでいた声が聞こえてきて、クロエは魔法を解除して扉を開き、その腕の中に飛び込んだ。
「えっ?」
驚くような声が聞こえてきて、クロエはエーリヒに抱かれたまま、振り返る。
すると、濃茶色の髪をした姉弟の姿が見えた。
彼女たちが、リリンとトリーアなのだろう。
リリンは、予想していたように可愛らしい顔立ちだった。ショートヘアで冒険者風の服装をしている。武器は、腰に差してあるナイフのようだ。
クロエの印象では、スピード重視のシーフタイプである。
隣にいるのが、弟のトリーア。
こちらは姉と同じ濃茶色の髪で、やや小柄だが意志の強そうな目をしていた。
エーリヒが話を聞こうとして、連れてきたのは彼のようだ。年齢は十歳くらいのようだが、先ほどの会話から察するに、姉よりもしっかりしている。
見た目も、賢そうな少年だった。
「トリーア、あなた、この人に捕まったの?」
慌てた様子で弟を庇おうとしたリリンだったが、その弟のトリーアは、呆れたように首を横に振った。
「そんなこと、あるはずがないよ。僕から声を掛けて、連れてきてもらったんだ」
スラム街に向かおうとしていたエーリヒに、トリーアは自分から話しかけてきたのだと言う。
「自分で?」


