「駄目よ。あんなのでも貴重な魔導師だから、生け捕りにしたほうが評価は上がるって言っていたもの」
こんなに迷惑を掛けられたのだから、せめて最大限の踏み台になってもらわなくては。
クロエの言葉に、エーリヒも何とか納得してくれた。
「私も、気持ち悪いからやめてほしいって、本人にはっきり伝えたいわ」
自分の恋人は、エーリヒだけだ。
そう言うと、ようやくエーリヒの態度が和らぐ。
「そうだ。クロエは俺だけのものだ」
背後から抱きしめられ、クロエも甘えるように身を寄せる。
「それにしても、サージェの同行者たちは、その噂を全部信じているのね」
「移民だから貴族の横暴さは知っているだろうし、ギルドの正職員だった魔導師が指名手配犯になったくらいだから、よほどのことがあったのだと思ったのかもしれない」
同情心と仲間意識で、サージェの逃亡を手伝ってしまったのだろう。
その人たちはサージェに騙されていただけだと、ギルド員に伝えようと思う。
翌日からエーリヒは、この町での情報収集を始めていた。
追跡に気が付いて逃げられてしまったら面倒なので、ローブのフードを深く被って、目立つ銀髪と容貌を隠しているようだ。
クロエもサージェの居場所を確定するまでは、宿で待機することになった。
だから毎日、魔法の練習として、エーリヒに補助魔法を掛けている。
(相手は魔導師だし、魔法防御があってもいいかも?)
そう思い、すべての魔法攻撃を跳ね返すバリアのようなイメージで、魔法を掛けてみた。
こんなに迷惑を掛けられたのだから、せめて最大限の踏み台になってもらわなくては。
クロエの言葉に、エーリヒも何とか納得してくれた。
「私も、気持ち悪いからやめてほしいって、本人にはっきり伝えたいわ」
自分の恋人は、エーリヒだけだ。
そう言うと、ようやくエーリヒの態度が和らぐ。
「そうだ。クロエは俺だけのものだ」
背後から抱きしめられ、クロエも甘えるように身を寄せる。
「それにしても、サージェの同行者たちは、その噂を全部信じているのね」
「移民だから貴族の横暴さは知っているだろうし、ギルドの正職員だった魔導師が指名手配犯になったくらいだから、よほどのことがあったのだと思ったのかもしれない」
同情心と仲間意識で、サージェの逃亡を手伝ってしまったのだろう。
その人たちはサージェに騙されていただけだと、ギルド員に伝えようと思う。
翌日からエーリヒは、この町での情報収集を始めていた。
追跡に気が付いて逃げられてしまったら面倒なので、ローブのフードを深く被って、目立つ銀髪と容貌を隠しているようだ。
クロエもサージェの居場所を確定するまでは、宿で待機することになった。
だから毎日、魔法の練習として、エーリヒに補助魔法を掛けている。
(相手は魔導師だし、魔法防御があってもいいかも?)
そう思い、すべての魔法攻撃を跳ね返すバリアのようなイメージで、魔法を掛けてみた。


