冒険者たちもそれがわかっているから、無理な依頼を受けたりはしないそうだ。
でもこの町は、依頼を失敗しても逃亡が可能である。
しかも依頼を受けたまま逃亡されてしまうと、再依頼ができなくなって、それが魔物退治の依頼だったりすると、被害者が増えてしまう。
だからこそ、ひとつずつしか受けられないようになっているらしい。
「じゃあ、明日は」
「ギルドに行って、依頼達成の報告をしたあとに、特別依頼を引き受けようと思う。その後は情報収集のために、商店街などを回ってみるつもりだ。一緒に行くか?」
そう聞かれて、クロエは大きく頷いた。
「うん、行く!」
魔物図鑑があったら欲しいし、料理の材料なども買いたい。
依頼を受けて森に行くときは、またお弁当などを作って持っていくのもいいかもしれない。
そう思ったところで、浮かれすぎではないかと反省する。
「ごめんね。初めての旅が楽しくて、ちょっとはしゃぎすぎたかも。目的は、指名手配犯の捕縛なのに」
肩を落としてそう言うクロエの髪を、エーリヒは優しく撫でた。
「いや、そんなことは気にしなくていい。むしろあの逃亡犯のせいで、クロエは王都でやりたいことが満足にできなかったんだ。せいぜい、クロエとの旅を楽しむ口実になってもらおう」
たしかにエーリヒの言うように、彼があんなにクロエに絡んでこなかったら、安全なギルドの練習場で、魔法を学ぶことができた。
「そうだね。うん、もちろん目的を果たすのが最優先だけど、旅も楽しむ」
王都から出ることもできたし、悪いことばかりではないと思い直す。
でもこの町は、依頼を失敗しても逃亡が可能である。
しかも依頼を受けたまま逃亡されてしまうと、再依頼ができなくなって、それが魔物退治の依頼だったりすると、被害者が増えてしまう。
だからこそ、ひとつずつしか受けられないようになっているらしい。
「じゃあ、明日は」
「ギルドに行って、依頼達成の報告をしたあとに、特別依頼を引き受けようと思う。その後は情報収集のために、商店街などを回ってみるつもりだ。一緒に行くか?」
そう聞かれて、クロエは大きく頷いた。
「うん、行く!」
魔物図鑑があったら欲しいし、料理の材料なども買いたい。
依頼を受けて森に行くときは、またお弁当などを作って持っていくのもいいかもしれない。
そう思ったところで、浮かれすぎではないかと反省する。
「ごめんね。初めての旅が楽しくて、ちょっとはしゃぎすぎたかも。目的は、指名手配犯の捕縛なのに」
肩を落としてそう言うクロエの髪を、エーリヒは優しく撫でた。
「いや、そんなことは気にしなくていい。むしろあの逃亡犯のせいで、クロエは王都でやりたいことが満足にできなかったんだ。せいぜい、クロエとの旅を楽しむ口実になってもらおう」
たしかにエーリヒの言うように、彼があんなにクロエに絡んでこなかったら、安全なギルドの練習場で、魔法を学ぶことができた。
「そうだね。うん、もちろん目的を果たすのが最優先だけど、旅も楽しむ」
王都から出ることもできたし、悪いことばかりではないと思い直す。


