クロエは魔導師ではなく魔女なので、どんな魔法があるのか知るだけで、使えるようになる。
(……筈なのよね)
実際に使ってみたことがないので、どうなるかわからない。
けれど不安よりも、とうとう魔法を使うことができるという、期待のほうが大きかった。
馬車での移動が長かったこともあり、今日はゆっくりとお風呂に入って、早めに寝てしまうことにした。
疲れていないと言っていたエーリヒだったが、まだ髪も乾かさないまま、寝てしまいそうになっている。
「ほら、ちゃんと髪を乾かさないと。風邪を引いちゃうよ」
タオルを持ってきて、エーリヒの銀色の髪を丁寧に拭く。
「ん……。ありがとう」
エーリヒはそう言いながらも、もう目を閉じている。
それを何とか声を掛けて起こしながら髪を乾かしてやり、それが終わったあとに、広いベッドに寝かせる。
疲れたというよりは、ひさしぶりにクロエとふたりきりになって、気が抜けたのかもしれない。
クロエはすっかり眠ってしまったエーリヒに毛布を掛けてやり、自分も髪を乾かす。
(私は病気にならないから、風邪も引かないけど……)
エーリヒはよく頭を撫でてくれるので、髪は綺麗にしておきたい。
髪と肌の手入れをしてから、エーリヒの隣に横たわる。
するとエーリヒはクロエが来るのを待っていたかのように、その腕の中に引き寄せる。
(起こしちゃった?)
そう思って慌てたが、彼は眠っている。
どうやら無意識のようだ。
安心したような顔を見ていたら、恥ずかしさよりも愛しさがこみ上げてきて、クロエもそっとエーリヒの胸に頬を寄せた。
「おやすみなさい」
(……筈なのよね)
実際に使ってみたことがないので、どうなるかわからない。
けれど不安よりも、とうとう魔法を使うことができるという、期待のほうが大きかった。
馬車での移動が長かったこともあり、今日はゆっくりとお風呂に入って、早めに寝てしまうことにした。
疲れていないと言っていたエーリヒだったが、まだ髪も乾かさないまま、寝てしまいそうになっている。
「ほら、ちゃんと髪を乾かさないと。風邪を引いちゃうよ」
タオルを持ってきて、エーリヒの銀色の髪を丁寧に拭く。
「ん……。ありがとう」
エーリヒはそう言いながらも、もう目を閉じている。
それを何とか声を掛けて起こしながら髪を乾かしてやり、それが終わったあとに、広いベッドに寝かせる。
疲れたというよりは、ひさしぶりにクロエとふたりきりになって、気が抜けたのかもしれない。
クロエはすっかり眠ってしまったエーリヒに毛布を掛けてやり、自分も髪を乾かす。
(私は病気にならないから、風邪も引かないけど……)
エーリヒはよく頭を撫でてくれるので、髪は綺麗にしておきたい。
髪と肌の手入れをしてから、エーリヒの隣に横たわる。
するとエーリヒはクロエが来るのを待っていたかのように、その腕の中に引き寄せる。
(起こしちゃった?)
そう思って慌てたが、彼は眠っている。
どうやら無意識のようだ。
安心したような顔を見ていたら、恥ずかしさよりも愛しさがこみ上げてきて、クロエもそっとエーリヒの胸に頬を寄せた。
「おやすみなさい」


