「ギルドの正職員が、特別依頼の指名手配犯……」
かなりの不祥事だから、ギルド側としても厳しい対処をしなければならないのだろう。
何せ、厳重に守られていた王都の城門を突破されてしまったのだ。
「あ、そういえば城門を守っているのって、もしかして」
「そう。名目上は、メルティガル侯爵が率いる騎士団だ」
「……そうよね」
メルティガル侯爵は、クロエの父である。
こちらもまた横暴で、娘のことなど道具としてしか見ていないような父だった。
この国の騎士は名誉職で、実際に戦うことはないが、それでも父は、騎士団長としてこの王都の治安を担う立場である。今回のことも責任問題になるかもしれない。
この国にも数が少ないとはいえ、魔導師は存在している。
そして他国の魔導師の数はもっと多いのだ。その魔導師からの攻撃を想定していなかったのは、大きな過失となるだろう。
あの傲慢な性格が、今回の挫折を経験して少しは変わってくれたらと思うが、きっと難しい。
むしろ実際に城門を守っていた警備兵や担当の騎士に、お前たちのせいだと当たり散らしそうである。
そんなことを考えていたクロエは、ふと、あることを思いつく。
「魔導師の犯罪者って、この国の人達で捕まえることはできるのかな?」
「難しいな。そもそも魔導師の数が少ないし、その魔導師を王都から出すようなことはしないだろう」
本来ならその名誉を回復させるために、騎士団が派遣される。
だが相手が魔導師となれば、また逃げられる可能性が高い。それどころか、もし返り討ちになどされてしまったら、父の立場はますます悪くなる。
かなりの不祥事だから、ギルド側としても厳しい対処をしなければならないのだろう。
何せ、厳重に守られていた王都の城門を突破されてしまったのだ。
「あ、そういえば城門を守っているのって、もしかして」
「そう。名目上は、メルティガル侯爵が率いる騎士団だ」
「……そうよね」
メルティガル侯爵は、クロエの父である。
こちらもまた横暴で、娘のことなど道具としてしか見ていないような父だった。
この国の騎士は名誉職で、実際に戦うことはないが、それでも父は、騎士団長としてこの王都の治安を担う立場である。今回のことも責任問題になるかもしれない。
この国にも数が少ないとはいえ、魔導師は存在している。
そして他国の魔導師の数はもっと多いのだ。その魔導師からの攻撃を想定していなかったのは、大きな過失となるだろう。
あの傲慢な性格が、今回の挫折を経験して少しは変わってくれたらと思うが、きっと難しい。
むしろ実際に城門を守っていた警備兵や担当の騎士に、お前たちのせいだと当たり散らしそうである。
そんなことを考えていたクロエは、ふと、あることを思いつく。
「魔導師の犯罪者って、この国の人達で捕まえることはできるのかな?」
「難しいな。そもそも魔導師の数が少ないし、その魔導師を王都から出すようなことはしないだろう」
本来ならその名誉を回復させるために、騎士団が派遣される。
だが相手が魔導師となれば、また逃げられる可能性が高い。それどころか、もし返り討ちになどされてしまったら、父の立場はますます悪くなる。


