エーリヒの心配そうな声で、我に返る。
「うん、大丈夫。ただ少し疲れてしまって」
心配そうに抱き寄せられ、素直にその胸に寄りかかる。
「王女殿下は、これからどうなるのかしら」
「これだけ悪名が広まると、王女としての価値もなくなっている。このまま地方で静養するだろうな」
「……そうね」
「クロエが罪悪感を覚える必要はない。自業自得だ」
エーリヒの言葉にそっと頷くと、リーノの声が聞こえてきた。
こちらも始まったようだ。
「カサンドラ王女殿下は魔女ではなかったけれど、でもこの国には私たちと同じ、本物の魔女がいた。でもその魔女は、この国で虐げられ、追放されて行方知れずになってしまった」
リーノの言葉に、先ほどよりも大きなざわめきが聞こえてきた。
「この国に、本物の魔女が?」
「虐げられていた、とは?」
リーノは噂をしている貴族たちを見渡し、その中からふたりの名前を呼んだ。
メルティガル侯爵。
そして、キリフ。
呼ばれたふたりは、怪訝そうな顔をして、リーノを見ている。
「先ほど、魔女は必ず私と同じ髪色をしていると説明しました。この色に、見覚えはありませんか?」
反応したのは、キリフが先だった。
「ま、まさか、クロエ?」
そう言われてようやく、父もクロエがそうだったと思い出したようだ。
「父親に虐待され、婚約者に捨てられて失踪したクロエ嬢は、私たちの仲間。この国で生まれた、本物の魔女でした」
リーノがそう言うと、父もキリフも真っ青になった。
「知らなかった。クロエがそうだと知っていたら、あんなことはしなかった!」
キリフはそう喚いた。
「うん、大丈夫。ただ少し疲れてしまって」
心配そうに抱き寄せられ、素直にその胸に寄りかかる。
「王女殿下は、これからどうなるのかしら」
「これだけ悪名が広まると、王女としての価値もなくなっている。このまま地方で静養するだろうな」
「……そうね」
「クロエが罪悪感を覚える必要はない。自業自得だ」
エーリヒの言葉にそっと頷くと、リーノの声が聞こえてきた。
こちらも始まったようだ。
「カサンドラ王女殿下は魔女ではなかったけれど、でもこの国には私たちと同じ、本物の魔女がいた。でもその魔女は、この国で虐げられ、追放されて行方知れずになってしまった」
リーノの言葉に、先ほどよりも大きなざわめきが聞こえてきた。
「この国に、本物の魔女が?」
「虐げられていた、とは?」
リーノは噂をしている貴族たちを見渡し、その中からふたりの名前を呼んだ。
メルティガル侯爵。
そして、キリフ。
呼ばれたふたりは、怪訝そうな顔をして、リーノを見ている。
「先ほど、魔女は必ず私と同じ髪色をしていると説明しました。この色に、見覚えはありませんか?」
反応したのは、キリフが先だった。
「ま、まさか、クロエ?」
そう言われてようやく、父もクロエがそうだったと思い出したようだ。
「父親に虐待され、婚約者に捨てられて失踪したクロエ嬢は、私たちの仲間。この国で生まれた、本物の魔女でした」
リーノがそう言うと、父もキリフも真っ青になった。
「知らなかった。クロエがそうだと知っていたら、あんなことはしなかった!」
キリフはそう喚いた。


