「何度も言うけれど、あなたは魔女ではない。この国がそう決めたとしても、ジーナシス王国では、あなたを魔女と認めない。魔女ではないのだから、魔力には限界があるの。あまり無作為に使い続けると、魔力が枯渇してしまうわ」
「私は魔女よ。魔力もまだ、充分に!」
カサンドラはそう叫んだ。
クロエは、エーリヒの陰に隠れてそんな彼女を見据えていた。
(うーん、たしかに魔力はすごいわ)
豊富な魔力量は、このまま朝まで暴れていたとしても、枯渇することはないかもしれない。
でも、こんな子どものようにただ暴れるだけの人に、魔法を使わせるわけにはいかない。
魔力が桁違いなので、サージェのように簡単にはいかない。
でも扉をイメージして、彼女の魔力を封じ込めていく。
「……っ」
自らの魔力が急激に減ったことに、カサンドラも気が付いたのだろう。
青ざめた顔で、自らの体を抱いた。
「カサンドラ?」
様子がおかしいことに気が付いた国王が、娘にそう呼びかける。
でも心配しているのは国王ひとりだけで、他の人たちは皆、恐ろしいものを見るような目で、カサンドラを見ていた。
「嫌……。どうしてこんなことに……。た、助けて」
手を差し伸べても、誰も助けようとしない。
誰もが視線を逸らし、後退していく。
カサンドラの周囲には、誰もいなくなっていた。
「どうして助けないのよ。私は、魔女で、王女よ? 誰か……」
彷徨っていたカサンドラの視線が、エーリヒに向けられた。
「エーリヒ、助けて。私のところに戻ってきてよ!」
悲痛な声でそう叫ぶカサンドラを、エーリヒは冷たい目で見つめていた。
「私は魔女よ。魔力もまだ、充分に!」
カサンドラはそう叫んだ。
クロエは、エーリヒの陰に隠れてそんな彼女を見据えていた。
(うーん、たしかに魔力はすごいわ)
豊富な魔力量は、このまま朝まで暴れていたとしても、枯渇することはないかもしれない。
でも、こんな子どものようにただ暴れるだけの人に、魔法を使わせるわけにはいかない。
魔力が桁違いなので、サージェのように簡単にはいかない。
でも扉をイメージして、彼女の魔力を封じ込めていく。
「……っ」
自らの魔力が急激に減ったことに、カサンドラも気が付いたのだろう。
青ざめた顔で、自らの体を抱いた。
「カサンドラ?」
様子がおかしいことに気が付いた国王が、娘にそう呼びかける。
でも心配しているのは国王ひとりだけで、他の人たちは皆、恐ろしいものを見るような目で、カサンドラを見ていた。
「嫌……。どうしてこんなことに……。た、助けて」
手を差し伸べても、誰も助けようとしない。
誰もが視線を逸らし、後退していく。
カサンドラの周囲には、誰もいなくなっていた。
「どうして助けないのよ。私は、魔女で、王女よ? 誰か……」
彷徨っていたカサンドラの視線が、エーリヒに向けられた。
「エーリヒ、助けて。私のところに戻ってきてよ!」
悲痛な声でそう叫ぶカサンドラを、エーリヒは冷たい目で見つめていた。


