「そこで私が、サージェにしたように、王女殿下の魔力を封じる」
クロエはそう言うと、エーリヒの手を握った。
「もう彼女に、誰も傷付けさせない。だから、私を信じて」
エーリヒはしばらく俯いていたけれど、やがて決意したように言った。
「俺に、できることはないか?」
「カサンドラ王女殿下を煽るために、リーノさんとダンスを踊ってほしいの。エーリヒって、踊れる?」
「……何とかする」
「クロエさん以外と踊るのは嫌かもしれないけど、作戦のためなの。そこは我慢してね」
リーノにもそう言われ、エーリヒは本当に嫌そうだったが、最後には承知してくれた。
「でも、他国で正式に魔女を名乗ってしまって、大丈夫ですか?」
しかも王子であるキリフを、断罪するように誘導している。ジーナシス王国は大国だが、それでも国同士の問題になるようなことを、リーノひとりの判断で動いて大丈夫なのだろうか。
「心配はいらないわ。一番目から七番目までの魔女に相談したら、全員が遠慮せずに全力で行け、と言ってくれたから」
にこやかに笑って、リーノはそう言った。
どうやらジーナシス王国の魔女は、離れていても会話することができるらしい。もうクロエのことも、とっくに話していた。
「……ありがとうございます」
本当の身内は冷たかったのに、彼女たちはとても優しい。クロエは少し涙ぐみながら、礼を述べた。
王城に向かっていたアリーシャは、どうやら夜中過ぎに戻ったようだ。
国王を交えた話し合いが、それほど長引いたのだろう。
その結果、エーリヒが予想したように、魔女リーノの歓迎パーティを王城で開いてくれることになったようだ。
クロエはそう言うと、エーリヒの手を握った。
「もう彼女に、誰も傷付けさせない。だから、私を信じて」
エーリヒはしばらく俯いていたけれど、やがて決意したように言った。
「俺に、できることはないか?」
「カサンドラ王女殿下を煽るために、リーノさんとダンスを踊ってほしいの。エーリヒって、踊れる?」
「……何とかする」
「クロエさん以外と踊るのは嫌かもしれないけど、作戦のためなの。そこは我慢してね」
リーノにもそう言われ、エーリヒは本当に嫌そうだったが、最後には承知してくれた。
「でも、他国で正式に魔女を名乗ってしまって、大丈夫ですか?」
しかも王子であるキリフを、断罪するように誘導している。ジーナシス王国は大国だが、それでも国同士の問題になるようなことを、リーノひとりの判断で動いて大丈夫なのだろうか。
「心配はいらないわ。一番目から七番目までの魔女に相談したら、全員が遠慮せずに全力で行け、と言ってくれたから」
にこやかに笑って、リーノはそう言った。
どうやらジーナシス王国の魔女は、離れていても会話することができるらしい。もうクロエのことも、とっくに話していた。
「……ありがとうございます」
本当の身内は冷たかったのに、彼女たちはとても優しい。クロエは少し涙ぐみながら、礼を述べた。
王城に向かっていたアリーシャは、どうやら夜中過ぎに戻ったようだ。
国王を交えた話し合いが、それほど長引いたのだろう。
その結果、エーリヒが予想したように、魔女リーノの歓迎パーティを王城で開いてくれることになったようだ。


