リーノがそう言うと、ジェスタはさすがに戸惑った様子だった。
たとえ罪を犯していたとしても、大勢の前で見世物のように晒すのは、気が進まないのだろう。
けれど、隣にいるアリーシャがそっと呟いた。
「クロエ嬢が受けた苦痛を考えたら、それくらいは仕方がないのでは……」
「……そうだな」
その言葉を受けて、ジェスタも頷いた。
「すべてを父に話し、これからのことを決めたいと思います」
ジェスタはまだ王太子なので、決定権がない。国王に話を通すということで、話し合いは終わった。
おそらくアダナーニ王国の国王も、拒まないだろう。
カサンドラが魔女ではないと言われた以上、魔法大国のジーナシス王国に逆らうのは、得策ではない。
まして、貴重な魔女がひとり亡くなっているのだ。
ジェスタとアリーシャが退出したあと、クロエとエーリヒは、リーノを彼女の客間まで送り届ける。
客間に戻ると侍女が控えていた。その侍女にお茶を頼んだリーノは、クロエとエーリヒにも着席を促す。
「ここから先の会話は、三人にしか聞こえないようにしているわ。アダナーニ王国の国王は、これからどう動くと思う?」
リーノの問いに答えたのは、エーリヒだった。
「こちらの申し出を受け入れるのは、間違いない。歓迎パーティでも開くのではないか? そこで訪問理由を尋ねて、団長やキリフ殿下の罪を問う形にすると思うが」
「そうでしょうね。ジーナリス王国の魔女の前だから、きっと厳しく追及されるでしょう。魔女であることを知らなかったと言い訳をするでしょうが、娘や婚約者にそんな扱いをしなければ、断罪されることもなかったのだから、自業自得よ」
たとえ罪を犯していたとしても、大勢の前で見世物のように晒すのは、気が進まないのだろう。
けれど、隣にいるアリーシャがそっと呟いた。
「クロエ嬢が受けた苦痛を考えたら、それくらいは仕方がないのでは……」
「……そうだな」
その言葉を受けて、ジェスタも頷いた。
「すべてを父に話し、これからのことを決めたいと思います」
ジェスタはまだ王太子なので、決定権がない。国王に話を通すということで、話し合いは終わった。
おそらくアダナーニ王国の国王も、拒まないだろう。
カサンドラが魔女ではないと言われた以上、魔法大国のジーナシス王国に逆らうのは、得策ではない。
まして、貴重な魔女がひとり亡くなっているのだ。
ジェスタとアリーシャが退出したあと、クロエとエーリヒは、リーノを彼女の客間まで送り届ける。
客間に戻ると侍女が控えていた。その侍女にお茶を頼んだリーノは、クロエとエーリヒにも着席を促す。
「ここから先の会話は、三人にしか聞こえないようにしているわ。アダナーニ王国の国王は、これからどう動くと思う?」
リーノの問いに答えたのは、エーリヒだった。
「こちらの申し出を受け入れるのは、間違いない。歓迎パーティでも開くのではないか? そこで訪問理由を尋ねて、団長やキリフ殿下の罪を問う形にすると思うが」
「そうでしょうね。ジーナリス王国の魔女の前だから、きっと厳しく追及されるでしょう。魔女であることを知らなかったと言い訳をするでしょうが、娘や婚約者にそんな扱いをしなければ、断罪されることもなかったのだから、自業自得よ」


