魔法でクロエだと認識できないようにしているとはいえ、変装しない姿で出歩くのは、少し不安があった。
「魔女としてのクロエさんと、一緒に歩いてみたいと思ったの。それにふたりで歩いていると、姉妹みたいに見えるし」
たしかに同じ髪色のふたりが歩いていたら、姉妹だと思われるだろう。
少し迷ったが、リーノが一緒だから大丈夫だと思い、元の髪色に戻してみた。
(あれ? 以前よりも違和感がないかも……)
鏡に映った姿を、じっくりと眺めてみる。
白金の髪に、水色の瞳。白い肌。
たしかに目立つ色彩ではないが、元婚約者が嘲笑って言ったほど、みっともないとは思えない。
むしろ神秘的で、綺麗ではないか。
そんなことを思ってしまい、思わず笑ってしまう。
(さすがに神秘的ってことは、ないね)
あの頃と違うとしたら、表情だ。
以前のクロエは人格を否定され、ひどい扱いを受けて、いつも怯えていた。
でも今のクロエには、最愛の恋人がいる。
どんなことがあっても、エーリヒが傍にいて守ってくれると信じているからこそ、いつも顔を上げて、真っ直ぐに前を向くことができるのだ。
こうしてひさしぶりに本来のクロエの姿で、リーノと外出することにした。
まずは海に向かう。
前世の記憶から、何となく砂浜の海岸を予想していたクロエだったが、ここは港町である。小・中規模の船がたくさん並んでいた。
海に出ている船がいないのは、ギルドの船が魔物退治に出ているからだろう。
「広いですね」
リーノも海は珍しいらしく、ずっと浮かれた様子で水平線を眺めていた。
しばらく海を眺めたあとは、目当ての屋台に向かう。
「魔女としてのクロエさんと、一緒に歩いてみたいと思ったの。それにふたりで歩いていると、姉妹みたいに見えるし」
たしかに同じ髪色のふたりが歩いていたら、姉妹だと思われるだろう。
少し迷ったが、リーノが一緒だから大丈夫だと思い、元の髪色に戻してみた。
(あれ? 以前よりも違和感がないかも……)
鏡に映った姿を、じっくりと眺めてみる。
白金の髪に、水色の瞳。白い肌。
たしかに目立つ色彩ではないが、元婚約者が嘲笑って言ったほど、みっともないとは思えない。
むしろ神秘的で、綺麗ではないか。
そんなことを思ってしまい、思わず笑ってしまう。
(さすがに神秘的ってことは、ないね)
あの頃と違うとしたら、表情だ。
以前のクロエは人格を否定され、ひどい扱いを受けて、いつも怯えていた。
でも今のクロエには、最愛の恋人がいる。
どんなことがあっても、エーリヒが傍にいて守ってくれると信じているからこそ、いつも顔を上げて、真っ直ぐに前を向くことができるのだ。
こうしてひさしぶりに本来のクロエの姿で、リーノと外出することにした。
まずは海に向かう。
前世の記憶から、何となく砂浜の海岸を予想していたクロエだったが、ここは港町である。小・中規模の船がたくさん並んでいた。
海に出ている船がいないのは、ギルドの船が魔物退治に出ているからだろう。
「広いですね」
リーノも海は珍しいらしく、ずっと浮かれた様子で水平線を眺めていた。
しばらく海を眺めたあとは、目当ての屋台に向かう。


