リーノがクロエと同じ魔女であること。クロエとすっかり仲良くなったことが、理由かもしれない。
それに、エーリヒは王太子やアリーシャのことをクロエの味方だと認識してくれたのだ。王都に戻ったあとは、アリーシャとも普通に会話することができるかもしれない。
「エーリヒ、次の依頼はどんなものだったの?」
「海に出る魔物の退治、らしい。だから行く先は港町だ」
「港町? 美味しい海鮮が食べられるかな」
思わずそう言ってしまい、反省する。
「ごめんなさい。エーリヒは仕事なのに」
「気にするな」
そんなクロエを見て、エーリヒは表情を和らげる。
「クロエが楽しいなら、それが一番だ」
そう言ってくれた。
馬車は一日かけて、港町に到着する。
もう周囲は暗くなっていたが、波の音が聞こえる。
もちろん前世では何度も見たことはあるが、クロエとしては初めてだ。
今夜泊まる貴族専用の宿は、海の見える場所に建っていた。
明日の朝になれば、壮大な海を眺めることができるだろう。
今夜の部屋もとても広く、キッチンにバスルーム。さらに寝室がふたつある。
運んできてもらった夕食には新鮮な海鮮が並び、リーノとふたりで喜んだ。
「エーリヒは?」
「クロエの料理がいい。作り置きの」
「うん、わかった」
アイテムボックスからおにぎりと鶏肉の香草焼きを取り出す。
「味噌汁も作るね」
調理器具を出して、手早く味噌汁を作る。
「変わった料理ね」
リーノが不思議そうに覗き込む。
「本で読んだことがある異国の料理なんです。エーリヒがとても気に入ってくれて」
前世のことを話すつもりはなかったので、そう答えた。
それに、エーリヒは王太子やアリーシャのことをクロエの味方だと認識してくれたのだ。王都に戻ったあとは、アリーシャとも普通に会話することができるかもしれない。
「エーリヒ、次の依頼はどんなものだったの?」
「海に出る魔物の退治、らしい。だから行く先は港町だ」
「港町? 美味しい海鮮が食べられるかな」
思わずそう言ってしまい、反省する。
「ごめんなさい。エーリヒは仕事なのに」
「気にするな」
そんなクロエを見て、エーリヒは表情を和らげる。
「クロエが楽しいなら、それが一番だ」
そう言ってくれた。
馬車は一日かけて、港町に到着する。
もう周囲は暗くなっていたが、波の音が聞こえる。
もちろん前世では何度も見たことはあるが、クロエとしては初めてだ。
今夜泊まる貴族専用の宿は、海の見える場所に建っていた。
明日の朝になれば、壮大な海を眺めることができるだろう。
今夜の部屋もとても広く、キッチンにバスルーム。さらに寝室がふたつある。
運んできてもらった夕食には新鮮な海鮮が並び、リーノとふたりで喜んだ。
「エーリヒは?」
「クロエの料理がいい。作り置きの」
「うん、わかった」
アイテムボックスからおにぎりと鶏肉の香草焼きを取り出す。
「味噌汁も作るね」
調理器具を出して、手早く味噌汁を作る。
「変わった料理ね」
リーノが不思議そうに覗き込む。
「本で読んだことがある異国の料理なんです。エーリヒがとても気に入ってくれて」
前世のことを話すつもりはなかったので、そう答えた。


