そんな人だったとリーノに説明したあと、こう続けた。
「だから私が、彼の魔法の力を封じました」
「魔法を封じる?」
「はい。願っただけで次々と願いが叶ってしまう状況が怖くて。一時期、魔女の力を封じました。自分の中に鍵の掛かった扉をイメージして」
クロエの場合は、その鍵を持っているから、いつでも扉を開けられる。
けれどサージェは鍵を持っていないので、自分でその扉を開けることはできない。
「他人の魔力を封じるなんて、すごいことをするのね」
「はい。許されないことだとわかっています。
「違うわ。そのギルド員は自業自得よ。むしろ被害者が拡大する前に、止めることができてよかったと思う。私がすごいと言ったのは、あなたの発想よ」
「私の?」
クロエは首を傾げる。
「魔女って、発想が大切なの。思いつかないことは、願えないでしょう? このアイテムボックスといい、魔力を封じ込める扉といい、普通の魔女には思いつかないことばかりよ」
「いえ、そんな」
クロエとしては前世の知識に頼るところが大きかったので、褒められても恐縮するだけだ。
「じゃあ今まで、願っても叶えられなかったことはないのね?」
「そうですね。魔法に慣れるまでは、意識して使わないようにしていました」
攻撃魔法だけは失敗していたが、あれはコントロールの問題だろう。
「教えるなんて言っておいて、私の方が勉強になったわ。他に使った魔法はない?」
「あ、私は病気にならないんです。エーリヒの右腕が無敵なのと同じで」
「病気にならない?」
不思議そうなリーノに、クロエは事の経緯を説明する。
「だから私が、彼の魔法の力を封じました」
「魔法を封じる?」
「はい。願っただけで次々と願いが叶ってしまう状況が怖くて。一時期、魔女の力を封じました。自分の中に鍵の掛かった扉をイメージして」
クロエの場合は、その鍵を持っているから、いつでも扉を開けられる。
けれどサージェは鍵を持っていないので、自分でその扉を開けることはできない。
「他人の魔力を封じるなんて、すごいことをするのね」
「はい。許されないことだとわかっています。
「違うわ。そのギルド員は自業自得よ。むしろ被害者が拡大する前に、止めることができてよかったと思う。私がすごいと言ったのは、あなたの発想よ」
「私の?」
クロエは首を傾げる。
「魔女って、発想が大切なの。思いつかないことは、願えないでしょう? このアイテムボックスといい、魔力を封じ込める扉といい、普通の魔女には思いつかないことばかりよ」
「いえ、そんな」
クロエとしては前世の知識に頼るところが大きかったので、褒められても恐縮するだけだ。
「じゃあ今まで、願っても叶えられなかったことはないのね?」
「そうですね。魔法に慣れるまでは、意識して使わないようにしていました」
攻撃魔法だけは失敗していたが、あれはコントロールの問題だろう。
「教えるなんて言っておいて、私の方が勉強になったわ。他に使った魔法はない?」
「あ、私は病気にならないんです。エーリヒの右腕が無敵なのと同じで」
「病気にならない?」
不思議そうなリーノに、クロエは事の経緯を説明する。


