偶然にもジーナシス王国出身の本物の魔女と出会うことができて、色々な話を聞けた。
知りたかったことばかりだが、さすがに考えさせられる内容だった。
「一番驚いたのは、カサンドラ王女殿下が魔女ではなかったことかな?」
「そうなのか?」
「あ、エーリヒには話していなかったね」
クロエは、リーノがカサンドラのことをジーナシス王国では魔女として認められないと言っていたことを伝える。
「まず髪色が違うし、使命もない。でも、魔女に近い力を持っているから、ジーナシス王国以外では、魔女と呼ばれるかもしれないって」
だが、魔法大国と言われるジーナシス王国に認められなければ、カサンドラの価値は下がってしまうかもしれない。
ただでさえわがままで、手に負えない王女だ。
カサンドラは、クロエよりも力を使い慣れている。
だから強敵だと思っていた。
けれどジーナシス王国の魔女であるリーノから見れば、取るに足りない存在らしい。
(私がもっと力の使い方を学んで、強くなれたら……)
エーリヒを苦しめた彼女を、許すことはできない。
それにエーリヒだけではない。カサンドラは、その力で多くの人たちを傷付けている。
クロエが魔力を封じたサージェよりも、危険な存在である。
使命を果たす上で障害になるだろうカサンドラと、どう決着をつけるべきか、クロエは静かに考えを巡らせていた。
「クロエ、どうした?」
「あ、ごめん」
顔を上げてみれば、抱き合ったまま急に考え込んだクロエを、エーリヒは心配そうに見つめている。
知りたかったことばかりだが、さすがに考えさせられる内容だった。
「一番驚いたのは、カサンドラ王女殿下が魔女ではなかったことかな?」
「そうなのか?」
「あ、エーリヒには話していなかったね」
クロエは、リーノがカサンドラのことをジーナシス王国では魔女として認められないと言っていたことを伝える。
「まず髪色が違うし、使命もない。でも、魔女に近い力を持っているから、ジーナシス王国以外では、魔女と呼ばれるかもしれないって」
だが、魔法大国と言われるジーナシス王国に認められなければ、カサンドラの価値は下がってしまうかもしれない。
ただでさえわがままで、手に負えない王女だ。
カサンドラは、クロエよりも力を使い慣れている。
だから強敵だと思っていた。
けれどジーナシス王国の魔女であるリーノから見れば、取るに足りない存在らしい。
(私がもっと力の使い方を学んで、強くなれたら……)
エーリヒを苦しめた彼女を、許すことはできない。
それにエーリヒだけではない。カサンドラは、その力で多くの人たちを傷付けている。
クロエが魔力を封じたサージェよりも、危険な存在である。
使命を果たす上で障害になるだろうカサンドラと、どう決着をつけるべきか、クロエは静かに考えを巡らせていた。
「クロエ、どうした?」
「あ、ごめん」
顔を上げてみれば、抱き合ったまま急に考え込んだクロエを、エーリヒは心配そうに見つめている。


