だから彼女は、クロエの見た目でその使命がわかると言ったのだ。
たしかに、移民が差別されるこの国で、目立たないように逃亡しなければならないのに、移民と勘違いされるような髪色にしていたのは、不自然だった。
使命絡みのものだったのかと、少し納得するような気持ちになる。
以前よりも魔法を使えるようになって、いつでも髪色を変えられるのに、そうしようとは思わなかったのも、それが理由かもしれない。
「侯爵家から出て、今は移民として暮らしているの?」
「少し前までは、そうでした。でも今は、公爵家の養女になっています。王太子殿下の婚約者である、アリーシャ様からの提案で……」
「なるほど。そういえば王太子殿下の婚約者は、ジーナシス王国まで魔法を学びに来ていたわね」
「はい、そうです」
王女カサンドラから婚約者を守るために、アリーシャはできる限りのことをしている。
クロエを義妹としたのも、その手段のひとつだ。
「この国は、身分差がとても激しいからね。貴族だけが利益を得て、権力を独占している。それに、いつまでも過去の奴隷制度を引き摺って、未だに移民を差別しているのは、この国だけよ。でも今の王太子殿下とその婚約者である公爵令嬢の考えは、違うようね」
その言葉に同意して、クロエは頷く。
「はい。おふたりは、貴族ばかりが優遇されるこの国を、変えようとして戦っています。私も、微力ながらお手伝いできればと思っています」
決意に満ちたクロエの力強い言葉に、リーノは表情を和らげる。
「この国の意識改革。それがきっと、あなたの使命よ」
リーノにそう言われた途端、納得した。
たしかに、移民が差別されるこの国で、目立たないように逃亡しなければならないのに、移民と勘違いされるような髪色にしていたのは、不自然だった。
使命絡みのものだったのかと、少し納得するような気持ちになる。
以前よりも魔法を使えるようになって、いつでも髪色を変えられるのに、そうしようとは思わなかったのも、それが理由かもしれない。
「侯爵家から出て、今は移民として暮らしているの?」
「少し前までは、そうでした。でも今は、公爵家の養女になっています。王太子殿下の婚約者である、アリーシャ様からの提案で……」
「なるほど。そういえば王太子殿下の婚約者は、ジーナシス王国まで魔法を学びに来ていたわね」
「はい、そうです」
王女カサンドラから婚約者を守るために、アリーシャはできる限りのことをしている。
クロエを義妹としたのも、その手段のひとつだ。
「この国は、身分差がとても激しいからね。貴族だけが利益を得て、権力を独占している。それに、いつまでも過去の奴隷制度を引き摺って、未だに移民を差別しているのは、この国だけよ。でも今の王太子殿下とその婚約者である公爵令嬢の考えは、違うようね」
その言葉に同意して、クロエは頷く。
「はい。おふたりは、貴族ばかりが優遇されるこの国を、変えようとして戦っています。私も、微力ながらお手伝いできればと思っています」
決意に満ちたクロエの力強い言葉に、リーノは表情を和らげる。
「この国の意識改革。それがきっと、あなたの使命よ」
リーノにそう言われた途端、納得した。


