「たしかに、少女を探している者がいないかギルドに行ったときに聞いてみたが、誰もいなかったが……」
不思議そうなエーリヒに、クロエは彼女から聞いたことを、すべて話した。
「リーノさんは、本当は二十五歳で、ジーナシス王国の魔女らしいの。魔法の研究をするために、各国を回っていたといっていたわ」
「あの少女が、ジーナシス王国の魔女?」
「うん、そう言っていたわ」
「本当なのか?」
エーリヒは少し疑っている様子だった。
たしかに、見た目は可憐な少女でしかない。クロエだって、実際に彼女と話をしていなかったから、信じられなかったに違いない。
「でも、私の変装をすぐに見抜いたのよ。魔女の力は、同じ魔女にしかわからないと言うし」
「クロエの変装を?」
「そう。もとの私の髪色は、魔女の証だと言っていたわ。リーノさんも、同じ色をしていたからね」
「ああ。たしかに昔のクロエと一緒だった。だが、良い魔女とは限らないだろう」
そう言うエーリヒの脳裏に浮かんでいるのは、カサンドラ王女の姿かもしれない。
エーリヒを今も支配している王女の影に、苦しいような気持ちになる。
(あの王女の支配から、いつか解放してあげたい……)
まだ考え込んでいる様子のエーリヒを、そっと抱きしめた。
別に、女性に愛想良くする必要はない。
そんなことになったら、きっとクロエは嫉妬してしまう。
でも女性がいても気にならないくらいには、なってほしい。
そうなってみて初めて、カサンドラから完全に解放されるのではないか。
そう思ってしまう。
「リーノさんに会ってみない?」
不思議そうなエーリヒに、クロエは彼女から聞いたことを、すべて話した。
「リーノさんは、本当は二十五歳で、ジーナシス王国の魔女らしいの。魔法の研究をするために、各国を回っていたといっていたわ」
「あの少女が、ジーナシス王国の魔女?」
「うん、そう言っていたわ」
「本当なのか?」
エーリヒは少し疑っている様子だった。
たしかに、見た目は可憐な少女でしかない。クロエだって、実際に彼女と話をしていなかったから、信じられなかったに違いない。
「でも、私の変装をすぐに見抜いたのよ。魔女の力は、同じ魔女にしかわからないと言うし」
「クロエの変装を?」
「そう。もとの私の髪色は、魔女の証だと言っていたわ。リーノさんも、同じ色をしていたからね」
「ああ。たしかに昔のクロエと一緒だった。だが、良い魔女とは限らないだろう」
そう言うエーリヒの脳裏に浮かんでいるのは、カサンドラ王女の姿かもしれない。
エーリヒを今も支配している王女の影に、苦しいような気持ちになる。
(あの王女の支配から、いつか解放してあげたい……)
まだ考え込んでいる様子のエーリヒを、そっと抱きしめた。
別に、女性に愛想良くする必要はない。
そんなことになったら、きっとクロエは嫉妬してしまう。
でも女性がいても気にならないくらいには、なってほしい。
そうなってみて初めて、カサンドラから完全に解放されるのではないか。
そう思ってしまう。
「リーノさんに会ってみない?」


