病人達が集められている家には、たくさんの部屋があって、クロエもそのうちの一部屋を借りている。ベッドと机があるだけの簡素な部屋だが、元日本人としては、この狭さが今は落ち着く。
ベッドの上に座り、窓ガラスに映る自分の姿を見つめる。
前世と同じ、肩より少し長いくらいの黒髪。
でも本来の色は、白に近い金髪だった。
(私の髪色が、魔女の証だったなんて)
リーノが言っていたように、国交がないわけではないが、ジーナシス王国はあまり他国との関わらない国である。
だから、この国では魔女についても、ほとんど知られていない。
だから、こんなに見た目ではっきりとわかる証があるとは、思わなかった。このことがアダナーニ王国に伝わっていなくてよかったと、心から安堵する。
もし伝わっていたら、きっとクロエは生まれたときから魔女として扱われていた。
(生まれたときから魔女だったら、私もカサンドラ王女殿下みたいに、わがままになっていたのかな?)
一瞬だけそう考えるが、クロエの父は独裁的で、逆らうことはけっして許さなかった。
クロエの過去と同じように完全に支配下に置き、クロエの力を自分自身のために利用しただろう。
あのおとなしいクロエが、父に逆らえるわけがない。
(それに使命って何? 私には何かやらなくてはならないことがあるの?)
クロエの今の姿を見ればわかると言っていたが、ガラスに映った自分の姿をどんなに眺めても、クロエには何もわからなかった。
はやく、エーリヒにこのことを打ち明けたい。
突然明かされた、魔女の秘密。
ベッドの上に座り、窓ガラスに映る自分の姿を見つめる。
前世と同じ、肩より少し長いくらいの黒髪。
でも本来の色は、白に近い金髪だった。
(私の髪色が、魔女の証だったなんて)
リーノが言っていたように、国交がないわけではないが、ジーナシス王国はあまり他国との関わらない国である。
だから、この国では魔女についても、ほとんど知られていない。
だから、こんなに見た目ではっきりとわかる証があるとは、思わなかった。このことがアダナーニ王国に伝わっていなくてよかったと、心から安堵する。
もし伝わっていたら、きっとクロエは生まれたときから魔女として扱われていた。
(生まれたときから魔女だったら、私もカサンドラ王女殿下みたいに、わがままになっていたのかな?)
一瞬だけそう考えるが、クロエの父は独裁的で、逆らうことはけっして許さなかった。
クロエの過去と同じように完全に支配下に置き、クロエの力を自分自身のために利用しただろう。
あのおとなしいクロエが、父に逆らえるわけがない。
(それに使命って何? 私には何かやらなくてはならないことがあるの?)
クロエの今の姿を見ればわかると言っていたが、ガラスに映った自分の姿をどんなに眺めても、クロエには何もわからなかった。
はやく、エーリヒにこのことを打ち明けたい。
突然明かされた、魔女の秘密。


