「ええ。魔法の研究のために、各国を回っていたのよ。この先にある町に入ろうとしたら、外国人だからと追い払われてしまってね」
引き返す途中で、あの大きな池の辺りで休んでいたら、集落の子どもたちと出会ったのだと言う。
「仲良くなって、ときどき遊んでいたの。その子どもたちが病気になったと聞いたから、慌てて駆け付けようとしたのよ。でも……」
その前に自分も発病して、倒れてしまったようだ。
「ありがとう。あなたは命の恩人だわ。クロエさんが、ここまで運んでくれたの?」
「いいえ。私の相方のエーリヒが」
「そうだったの。その人にもお礼を言いたいわ」
「それが……」
町のギルドに行き、リーノの家族も探しに行ったことを伝えると、申し訳なさそうに謝罪する。
「ごめんなさい。私がこんな姿をしていたからよね」
「でも、どうして子ども姿に?」
警戒されにくくするためだろうか。
そう思ったクロエだったが、リーノはにこりと笑ってこう言う。
「可愛いでしょう? この頃の私。一番気に入っているの」
そんな理由だとは思わず、驚くクロエの髪に、リーノはそっと触れた。
「あなたも変えているわね。この色だと、移民だと思われて不便じゃない?」
「……っ」
クロエは警戒して、数歩後ろに下がる。
今までクロエの変装を見破った者はいない。
それなのに、どうしてすぐにわかってしまったのだろう。
「そんなに警戒しないで。私はあなたと同じよ。敵ではないわ」
「同じ?」
「そう。私はジーナリス王国の八番目の魔女、リーノ。あなたも魔女なんでしょう?」
「えっ?」
引き返す途中で、あの大きな池の辺りで休んでいたら、集落の子どもたちと出会ったのだと言う。
「仲良くなって、ときどき遊んでいたの。その子どもたちが病気になったと聞いたから、慌てて駆け付けようとしたのよ。でも……」
その前に自分も発病して、倒れてしまったようだ。
「ありがとう。あなたは命の恩人だわ。クロエさんが、ここまで運んでくれたの?」
「いいえ。私の相方のエーリヒが」
「そうだったの。その人にもお礼を言いたいわ」
「それが……」
町のギルドに行き、リーノの家族も探しに行ったことを伝えると、申し訳なさそうに謝罪する。
「ごめんなさい。私がこんな姿をしていたからよね」
「でも、どうして子ども姿に?」
警戒されにくくするためだろうか。
そう思ったクロエだったが、リーノはにこりと笑ってこう言う。
「可愛いでしょう? この頃の私。一番気に入っているの」
そんな理由だとは思わず、驚くクロエの髪に、リーノはそっと触れた。
「あなたも変えているわね。この色だと、移民だと思われて不便じゃない?」
「……っ」
クロエは警戒して、数歩後ろに下がる。
今までクロエの変装を見破った者はいない。
それなのに、どうしてすぐにわかってしまったのだろう。
「そんなに警戒しないで。私はあなたと同じよ。敵ではないわ」
「同じ?」
「そう。私はジーナリス王国の八番目の魔女、リーノ。あなたも魔女なんでしょう?」
「えっ?」


