優しく問いかけると、彼女は頷く。
「ええ、もう大丈夫。あなたが私を助けてくれたのね。本当にありがとう」
容姿にふさわしい可愛らしい声だったが、言葉使いや態度はあまり子どもらしくない。
むしろ大人そのもので、クロエは戸惑った。
「ええと……」
「私はリーノ。あなたは?」
「クロエ、です」
つい畏まって、そう答えてしまう。
「クロエさん、色々とありがとう。あなたが助けてくれなかったら、あのまま死んでいたかもしれない」
「い、いえ。そんな、たいしたことは……」
そこでリーノは、クロエが戸惑っていることに気が付いたらしく、小さく笑った。
「そうよね。戸惑うのが普通よね」
リーノはそう言って、右頬に片手を当てた。
「見た目は十歳くらいかもしれないけれど、本当は二十五歳なの」
「えっ」
クロエは驚いて、リーノを見つめる。
今のクロエは、精神年齢はともかく、体は十七歳だ。でも、当然のようにリーノが年上には見えない。
(たしかに、倒れていたときは、熱でぼんやりとしていたからわからなかったけれど……)
こうしていると可愛らしい少女にしか見えないが、たしかにその瞳は、無垢な少女のものではない。
「うーん、どこから話したらいいのかしら」
混乱するクロエに、リーノはそう言って首を傾げる。
「私は魔法の研究のために、ジーナシス王国から来たの。この姿は魔法で変えているのよ」
「ジーナシス王国、ですか?」
北方にある魔法大国であり、魔女が何人もいると言われている。アリーシャも留学して魔法を学んだという、あの国だ。
「ええ、もう大丈夫。あなたが私を助けてくれたのね。本当にありがとう」
容姿にふさわしい可愛らしい声だったが、言葉使いや態度はあまり子どもらしくない。
むしろ大人そのもので、クロエは戸惑った。
「ええと……」
「私はリーノ。あなたは?」
「クロエ、です」
つい畏まって、そう答えてしまう。
「クロエさん、色々とありがとう。あなたが助けてくれなかったら、あのまま死んでいたかもしれない」
「い、いえ。そんな、たいしたことは……」
そこでリーノは、クロエが戸惑っていることに気が付いたらしく、小さく笑った。
「そうよね。戸惑うのが普通よね」
リーノはそう言って、右頬に片手を当てた。
「見た目は十歳くらいかもしれないけれど、本当は二十五歳なの」
「えっ」
クロエは驚いて、リーノを見つめる。
今のクロエは、精神年齢はともかく、体は十七歳だ。でも、当然のようにリーノが年上には見えない。
(たしかに、倒れていたときは、熱でぼんやりとしていたからわからなかったけれど……)
こうしていると可愛らしい少女にしか見えないが、たしかにその瞳は、無垢な少女のものではない。
「うーん、どこから話したらいいのかしら」
混乱するクロエに、リーノはそう言って首を傾げる。
「私は魔法の研究のために、ジーナシス王国から来たの。この姿は魔法で変えているのよ」
「ジーナシス王国、ですか?」
北方にある魔法大国であり、魔女が何人もいると言われている。アリーシャも留学して魔法を学んだという、あの国だ。


