伊織をフォローしようとしたのに、何もできていない。寧ろ伊織を知っている例の人物の口から本名を引き出し、個人を特定しやすくしてしまった。
考えるための脳味噌は、ぐちゃぐちゃに掻き回されていた。頭痛がした。吐き気がした。死にたくなった。泣きたくなった。翔真の行動全てが、伊織を追い詰めている。敵を近づけさせている。敵にヒントを与えてしまっている。
写真を撮った場所を特定した人がいるように、伊織の詳細な個人情報を特定する人は間違いなく存在する。時間の問題だった。特定されたら、伊織に物理的な攻撃が施されてしまう。
伊織は今、どこで何をしているのか。翔真が呼び寄せてしまった、ネット上の惨劇を把握しているのか。確認しようにも、連絡先は知らない。会いに行こうにも、家の住所も知らない。約束して会う術がない。話ができない。警告ができない。もしもの時の盾にもなれない。取りたい責任も取れない。知らない。できない。ただの無能でしかない。
死にたくなった。泣きたくなった。吐きたくなった。ぐずぐずしている間にも、伊織の名前は拡散されていた。目に見えないところで、特定班が動き始めていた。
雨宮伊織だって。調べろ。制服着てるし学校名とか分かるはず。調べろ。盗撮魔のカケルの本名と顔も判明する可能性ある。調べろ。調べろ調べろ調べろ。特定しろ。
誰かを特定して晒す人だって、誰かを貶めて追い詰める人だって、漏れなく全員犯罪者予備軍だろうに、今この場では翔真と伊織だけが燃やして殺してもいい犯罪者にされている。自覚のない犯罪者集団が、自覚のないリンチをして、二人の人間を社会的に抹殺する。
死ね。犯罪者。お前らに生きてる価値ないから。死ね。一刻でも早く死ね。今すぐ死ね。それができないなら、個人を特定して殺してやる。
手にしていた爆弾を放り、翔真は堪らず部屋を飛び出しトイレへ駆け込んだ。嘔吐した。便器の蓋を開けるなり迫り上がってきたものを吐き出した。我慢できなかった。一度吐くと途中で止めるのは困難だった。
考えるための脳味噌は、ぐちゃぐちゃに掻き回されていた。頭痛がした。吐き気がした。死にたくなった。泣きたくなった。翔真の行動全てが、伊織を追い詰めている。敵を近づけさせている。敵にヒントを与えてしまっている。
写真を撮った場所を特定した人がいるように、伊織の詳細な個人情報を特定する人は間違いなく存在する。時間の問題だった。特定されたら、伊織に物理的な攻撃が施されてしまう。
伊織は今、どこで何をしているのか。翔真が呼び寄せてしまった、ネット上の惨劇を把握しているのか。確認しようにも、連絡先は知らない。会いに行こうにも、家の住所も知らない。約束して会う術がない。話ができない。警告ができない。もしもの時の盾にもなれない。取りたい責任も取れない。知らない。できない。ただの無能でしかない。
死にたくなった。泣きたくなった。吐きたくなった。ぐずぐずしている間にも、伊織の名前は拡散されていた。目に見えないところで、特定班が動き始めていた。
雨宮伊織だって。調べろ。制服着てるし学校名とか分かるはず。調べろ。盗撮魔のカケルの本名と顔も判明する可能性ある。調べろ。調べろ調べろ調べろ。特定しろ。
誰かを特定して晒す人だって、誰かを貶めて追い詰める人だって、漏れなく全員犯罪者予備軍だろうに、今この場では翔真と伊織だけが燃やして殺してもいい犯罪者にされている。自覚のない犯罪者集団が、自覚のないリンチをして、二人の人間を社会的に抹殺する。
死ね。犯罪者。お前らに生きてる価値ないから。死ね。一刻でも早く死ね。今すぐ死ね。それができないなら、個人を特定して殺してやる。
手にしていた爆弾を放り、翔真は堪らず部屋を飛び出しトイレへ駆け込んだ。嘔吐した。便器の蓋を開けるなり迫り上がってきたものを吐き出した。我慢できなかった。一度吐くと途中で止めるのは困難だった。



