そのキス、契約違反です。~完璧王子の裏側には要注意~




そんな私達を見た周りからも、当然のように野次が飛ぶ。


「若ぁ〜〜大胆〜〜!」
「ヒュ〜〜」


蓮だけじゃなくて周りもみんなお酒が入っているので、この盛り上がりも誰にも止められない。


も、もう無理、死ぬほど恥ずかしい。


蓮は私の背中にさらに頬を寄せてきて、完全に周りの視線なんてガン無視だ。



…っていうかこれ……創さんに見られたら、私……絶対怒られる………!!



慌てて周りを見渡したけど、創さんの姿はなかった。


ほっ……
……いや、でも。


目撃者こんなにいたらまずくない……?

絶対変な誤解されてるし……!!



「ふっ……あははっ……」



横からかすかな笑い声が聞こえたと思ったら、絢斗さんが肩を震わせて笑っていた。


「ちょっと絢斗さん!笑ってないで助けてくださいよ!!」


必死に訴えると、絢斗さんは余計に可笑しくなったみたいに、ふっと息を吐いた。


「だって彩葉ちゃん、さっきから百面相してるんだもん。面白すぎ」


も、もう……!

こっちは笑い事じゃないのに……!!



「蓮、飲むとこうなるんだよ。だから普段は絶対飲みたがらない。……今日は君がいるから機嫌がいいのかもね?」



“わたしがいるから”って……
どういう意味……?


というか、飲むと“こうなる”って何!?

こんな甘えモードになるって、聞いてない……!