「改めて、結婚おめでとう。」
律がこちらを向いて言った。
「ちゃんと幸せそうでよかった。」
「当たり前だろ」
「でも、もし彩葉のこと泣かせたら許さないからな」
「そんなことしねぇよ。俺が一生、彩葉を幸せにする」
蓮ってば、そういうセリフを恥ずかしげもなく言えるからこっちが恥ずかしくなってくる。
「ねえまま。パパとりつおにいちゃんはなかよし?」
蒼がドレスの裾を引っ張って聞いてくる。
仲良し……とは少し違う気もするけど…。
「俺と蓮くんは、ライバルだよ」
「らい、ばる??」
「蒼くんにはまだ難しいかもね。でもきっと、いつかわかる日が来るよ」
その時、ノックの音がした。
「そろそろお時間です」
廊下からスタッフの声が聞こえた。
蓮が、私の手を取る。
「彩葉。行こう」
一度蓮と別れてから、式のメインホール前の扉の前で私は深く深呼吸をした。

