「あ、ごめんタイミング悪かった?」
音葉が困ったように笑う。
「いま、にげてた!ママとパパ、いちゃいちゃだから」
ゆ、結……!
「あはっ…相変わらずだね〜2人とも。結婚おめでと!」
音葉がそう言って笑いながら花束を差し出してくる。
「あ、ありがとう!」
護衛を辞めてからは学校に通っていなかったけど…。
Aegisを辞めるときの退職金が学費を賄える額だったおかげで私は学園に戻ることができた。
普通の世界で生きていくなら、高校ぐらい出ておきたいと思って。
音葉には事情も全部話したうえで、それでも今も変わらずそばにいてくれる数少ない友達。
「あ、りつおにいちゃん!」
結がそう言ってぱっと律の足元に駆け寄る。
駆け寄る結を、律は自然に受け止めて頭を撫でた。
「結ちゃん大きくなったね〜」
「えへへ…」
……何故かわからないけど、結は特に律に懐いてる。
蒼はというと、蓮の背後に戻ってきて半分だけ顔を出して、律をじっと睨んでいる。

