そのキス、契約違反です。





「……っ、蓮……!?」



気づいたら私はベットの上で、蓮の胸に抱き込まれていた。


強く引き寄せられて、胸に押し当てられた頬越しに規則正しい心音が伝わってくる。



「お、………起きてたなら、言ってよ…!」



さっきの独り言全部聞いてたよね…!?

焦って言うと、蓮の腕にぐっと力が入った。



「…そばにいる資格がないとか……なんでそんな話になるんだよ。つーか1人で決めるな…。」



少し苛立ちを含んだ声だけど、どこか必死で。



「…理由がなきゃ、そばにいちゃいけねーの?」



そう言って、蓮は私の額に自分の額を軽く当てた。

…ずるい。



「俺は護衛が欲しいわけじゃねぇ。そんな理由なくたって、俺が、彩葉のそばにいたい」



抱きしめられたままの距離で視線がぶつかって。



「理由が欲しいなら」



心臓が、うるさいくらいに鳴り始める。




「俺の彼女になれよ、彩葉」