そのキス、契約違反です。~完璧王子の裏側には要注意~





相変わらず強引だけど、触れ方はずっと優しくて。


でも、唇が離れる隙をくれなくて。

触れるだけだった熱が、絡め取るみたいに深くなる。


「……んんっ…。」


息が、足りない。

頭がぼんやりして、それでも離れたくなくて。


思わず、蓮の肩にしがみついた。


その瞬間、下にあった蓮の手が私の指を探して絡め取る。

それだけなのに、心臓が煩い。


「………は…っ…」



もう限界で、私は蓮の肩に顔を埋めた。

肺いっぱいに空気を吸っても足りない気がする。



「…ほんと、可愛い」



くすっと、息混じりに笑われて。


そのまま、耳元に顔を寄せられて——

次の瞬間、軽く耳を噛まれた。


「……あ……っ…」


びくっと肩が跳ねてぎゅっと抱きつくと、背中に回された腕にゆっくり撫でられる。

そのまま舐めるように、触れられて、だんだん首筋へ落ちていく。

ぞわっと、熱が走る。

体が熱くなるのが、はっきり分かる。