そのまま二人で料理を取り、人目につきにくい端のバルコニー席へ。
人が近くにいるとどうしても“演じなきゃ”いけないから。
こうして静かな場所を選ぶのはいつものこと。
席に着いてから、ふと気づいた。
「…そういえば、今日律いないね?」
昨日は当たり前みたいに同じテーブルにいたのに。
その瞬間、正面に座る蓮が頬杖をついてこちらを見た。
「俺といんのに、あいつの事考えてんの?」
じっと、見つめられる。
「えっ、違うよ!そういう意味じゃ……!」
って、私も何必死に弁明してんの。
「俺は2人きりになれて嬉しーけど」
なんか、さっきから蓮の私を見る目が、
──すごく、甘い……気がする。
…昨日のことがあったせい?
朝だから?
でも、私の気持ちはもう蓮にバレてるってことだよね…。
恥ずかしくなって、思わず視線を逸らす。
というか。
二人きりも何も、昨夜は同じ部屋にいたじゃん……。

