【side 彩葉】
カーテンの隙間から、やわらかな光が差し込んでくる。
まぶたの裏が、じんわり明るくなって――
私は、まだ夢の中みたいな感覚のまま、眉をひそめた。
「……ん…………?」
寝返りを打とうとして、
もぞ、と身体を動かした瞬間。
……動かない。
というか、
なにかに、しっかり抱きとめられている。
「……?」
違和感に、ゆっくりと目を開ける。
視界に入ってきたのは
すぐ隣にある、見慣れた顔。
整った眉。
長いまつ毛。
寝息を立てる、蓮。
「…………えっ」
一気に、意識が覚醒した。
……え?
え、待って。
なんで、蓮?
というか。
私の腰に、
しっかり回された、この腕はなに……
なんか、すごいデジャヴなんですけど…!?
「れ、蓮……!?…え?」
思わず声を上げて、身体を起こそうとする。
けど。
ぎゅっ、と腕に力が入って、逆に引き寄せられた。

