そのキス、契約違反です。~完璧王子の裏側には要注意~




「俺たちさ──」


一人が、楽しそうに肩をすくめる。



「キミの“彼女”に、組織ひとつ潰されてんのよ」


「……は?」



一瞬、言葉の意味が理解できなかった。

彼女?

組織?


「んのくせ、あんな楽しそうに笑ってんのな。許せねぇだろ?男装なんてしたって、バレバレだっつーの」


別の男が、にやりと口角を上げる。

……男装。

…もしかして。



「…………彩葉のことか?」



問い返すと、男たちの目が一斉に光った。



「へぇ。やっぱ“彼女”なの?」



……。

まだ、彼女ではない。

でも、そうなりたいとは思ってる。

だから否定も肯定もしなかった。


俺は一歩、前に出て、睨みつけた。


「答えろ。何が目的だ」

「キレんなよ」

「いやーまさか京都で見つけるなんて思わなかったけどさーほんとたまたま」


男の一人が、軽く両手を上げる。