ジェットコースターに乗って、
ゲームコーナーでくだらない勝負をして、
揚げたてのチュロスを三人で分け合って。
気づけば、今日も思った以上にちゃんと楽しかった。
私と律に関しては任務がなければこんなふうに学生生活なんて送っていなかったのに。
まるで普通の高校生みたいな時間で。
「あ、これ入ろうよ」
そう言って律が指さしたのはお化け屋敷だった。
…………お化け、苦手なんだよなぁ。
でも。
この歳で。
しかもこんな仕事をしていて。
お化けが怖いなんて、私のプライドが…。
結局、言われるがまま3人でお化け屋敷へ。
中に足を踏み入れた瞬間ひんやりとした空気が肌を撫でて、視界が一気に奪われた。
もう、それだけで無理なのに。
「──っ!?」
突然、横から飛び出してきた影。
反射的に前にいた律の服を掴んでしまった。
「あ……っ、ごめん!」
はっとして離れようとすると、手を取られた。
恋人繋ぎみたいに、指と指が絡んで。
「こうしたら怖くないよ」
暗くて顔はよく見えないけど、だからこそ、変に心臓が跳ねる。
次の瞬間。
反対側からもう一つの手が伸びてきて。
蓮に、ぎゅっと包み込むように握られた。
……なに、この状況。
もう、わけがわからない。

