そのキス、契約違反です。~完璧王子の裏側には要注意~




「おまえ、ベタベタしすぎ」



蓮が律の肩を掴んで後ろに引いた。



そして最近この二人は……やっぱりどこかギスギス…

というか、ばちばちしている。


……私、どうしたらいいの……。


「じゃあ、彩葉は私とベタベタしよ〜」

「え、」


そして、ルンルンの音葉に腕を組まれる。



「で、そこの2人は2人で仲良くしてくださいっ」



にこっ、と笑うけどその目は妙に鋭くて。


むっとする律と、黙り込む蓮。

…な、なんでこうなったんだろう………?!



「岬さん〜?どういうつもりかな?」


律が、にこやかなまま含みのある声を出す。


「だって〜」


音葉は楽しそうに首を傾げる。



「私も彩葉のこと好きだし?ライバルは一人だけじゃないってこと、教えてあげてるだけ〜」



……え、何の話???


音葉の一言で、空気が一瞬ぴしっと固まった気がした。



律が眉を寄せて、音葉は楽しそうに笑う。

その横で蓮は、何も言わずに視線を逸らした。