「でもさ、三泊も同じ部屋って……大丈夫?」
「全然大丈夫じゃないけど…他の人と同室の方が困るからなぁ」
蓮以外の男子と同じ部屋なんて論外だ。
ただでさえ、女子だってバレないように気を張り続けなきゃいけないのに。
というか、そもそも男の子と同じ部屋って時点でどう考えてもありえない。
……それなのに。
あんなことがあった“あと”で。
蓮と、同じ部屋で、同じ夜を過ごすなんて。
どう気を紛らわせようとしても、どうしたって意識してしまう。
「まぁ、大丈夫だよ!とりあえずさ〜、最初どこ行く?」
音葉はそんな私の内心なんてお構いなしに、明るい声で携帯を取り出した。
何も大丈夫じゃないんだけど……!?
気づけば先生の説明は終わっていて、周囲はもう班ごとに散り始めている。
私たちの班は、4人。
音葉、律、蓮、そして私。
──律と蓮には、カラオケでの出来事は一通り説明した。
「は?!」「え!?」
二人とも同じくらい驚いていたけど、最終的には納得してくれた。
ただ、蓮の家のこととか細かい事情は言ってないし、人混みではどこにだれがいるかわからないので一応…蓮は、いつもの学校での蓮様モード。
「いーろは」
「わぁっ…!?」
後ろから両肩を掴まれて、びっくりして振り返ると、律だった。

