そのキス、契約違反です。~完璧王子の裏側には要注意~




「好きな子に慰められるとか………俺、カッコ悪すぎだろ」



……え。

一瞬、思考が止まって。


「す、す、好きな……!?」


その単語だけが、頭の中で反響する。



「ん。好き。」



心臓が、一気に跳ね上がった。


体育祭の時に言ってたこと、冗談じゃないんだ。

はっきり、言葉として“好き”と言われて仕舞えば、もう、冗談だなんて言えなくなる。


さっきまで必死で、そんなこと考える余裕なんてなかったのに。

一度意識してしまうと、もう、だめだった。


……も、もう離れて良いかな…!?



「………あんなクソ野郎にも、肩触られてんじゃねぇよ」



…え?


ボソッと蓮が呟いた後、首元に、微かな熱が触れた。



「……っ」



ちゅ、と小さな音。

一瞬だけ、小さな痛みが走る。



「れ、ん……っ…?」



名前を呼んだ瞬間。

 
ぺろ、と。

熱を残すみたいに、軽く舐められた。


中々離れてくれなくて、
むしろ、わざとみたいにゆっくり。