都市伝説系ネットミームについて

そんなに驚くことではないかもしれませんが、私の声は裏返ってしまいました。
なにせ夜に家を抜け出すどころか、午後7時の門限を破ったこともありませんでしたから、それはすごい大冒険のように感じられたんです。


けれど隣に座る涼介はケロッとした表情で「それ面白そうだな」なんて言っています。
「でしょでしょ!? 明日は日曜日で休みだし、問題ないよね?」


「あぁ。俺は大丈夫だよ。亜理紗はどうする?」
そんな風に聞かれたら拒否するなんてできませんでした。
本心では家から抜け出すなんてとても怖くてできないと思いながらも「わかった」と、頷いていました。