都市伝説系ネットミームについて

泣きじゃくりながらA子ちゃんを抱きしめるご両親と、呆然と立ち尽くしているA子ちゃん。A子ちゃんはこの後電車に乗ったところまでの話はしてくれましたけれど、その後のどうやって戻ってきたのか、一週間もどこにいたのかは、記憶から消えてしまっていたそうです。


もしかしたらA子ちゃんは死者をあの世へ運ぶための電車に間違えて乗車し、そして下されて戻ってきたのかもしれません……」
希美の話を聞き終えた私と涼介は一拍間を開けて拍手を送りました。
希美の話し方は真に迫っていてなかなかに迫力があり、気が付けば膝の上で両手を拳にして力を込めていました。


「さすが希美、今のなかなか面白かったよ」