都市伝説系ネットミームについて

☆☆☆

開いたドアに飛び乗ったのは自分の意思だった。
まるで導かれるようにして、他の影たちと共に車両に乗り込み、あっという間に満員となった。
窮屈な社内のドアは閉まり、電車がほとんど音もなく動き出す。

普通の電車よりも揺れも少なくて、まるで乗り物に乗っていないような感覚だった。
しばらく乗っているとジジッと音が聞こえてきて「この電車は幽世行き、幽世行き」と、くりかえされた。
幽世。
この世ではない、あの世を差す言葉だ。

やっぱりこの電車は死者を運ぶ電車だったみたいだ。
ここに乗っている人全員がその候補となっている。