都市伝説系ネットミームについて

すると暗闇の中になにかうごめくものの気配を感じて視線を向けた。
そこにあるのは延々とつづく暗闇だけだ。
だけど闇の中にもムラがあり、一際暗い場所があることに気が付いた。
それはひとつだけじゃない。

いくつもの黒い影がホームのあちこちにひしめき合っている。
互いに触れ合いそうな距離にいながら、なにかを待っている。
なにを……?
次の、電車をだ。

静寂の中に微かな音が近づいてきた。
それは本来の電車の音よりも小さく、そしてすべるようにホームへと入ってくる。
電車のライトで周囲が明るく照らし出されたとき、車窓に自分の姿が映っているのが見えた。
その姿もまた、真っ黒な影になっていたのだった。