都市伝説系ネットミームについて

部屋の右手から聞こえてきたうめき声。
それは確かに亜理紗さんのものだった。
「亜理紗さん!?」
わたしは自分の声が随分と震えて上ずっていることに気が付いた。

恐怖で全身から汗が吹き出し、冷気によって一瞬で冷やされていく。
体が凍てついていくのがわかっても、部屋から出る勇気ももう残されていなかった。
前に進むしかない。
確認するしかない。

その気持ちからわたしは話に聞いた男性B男と同じようにスマホを取り出してライトをつけた。
狭い範囲で部屋の中が浮かび上がってくる。
最初に目に入ったのは白くて丸いテーブルだった。
テーブルの上には読みかけのミステリ本があり、開いた状態で逆さまに置かれていた。