王子様、私はヒロインじゃありませんよ!?

 それに気づいて、神子戸ちゃんがパッと顔を上げる。


 いつも通り綺麗な薄茶色の瞳に、少しだけ疲れが見えた。


 気づかれちゃったものは仕方が無いし、お話ししましょうか。





「神子戸さん、できないことは引き受けない方がいいよ」


「……えっ?」





 ポカーンと首をかしげる神子戸ちゃん。


 って、今のは分かりにくいか。


 一見、冷たい発言に聞こえちゃうし。





「そうやって、1人で抱え込んで、1人で苦しくなって、無駄じゃない?
何でもできる人間なんていないし。 自分のキャパに合わせてやりなよ」





 またハッと神子戸ちゃんが目を見開く。