このまま誘いを断って廊下へ出たら?
鬼とかち合う確率が非常に高い。
その証拠に、今だって生徒たちが肉塊にされていく音が聞こえてくる。
なら、ゲームを受けたら──?
「祥、ちょっとだけ待っていてね」
お姫様の体を離し、立ち上がった。
申し訳ないけど俺には迷う意味も怯える意味も分からなかった。
「俺がゲームに参加するよ」
しばらくの時間、祥の命が保証される。
失せモノを探す手間も短縮できる。
メリットしかない。
『……王子くん
ナンダカ愉しそうダネ
負けたら
死ぬかもシレナイのに』
ピエロの声が低く響いた。



