『ハハ!ハハハ!
王子様はハナシが早くて助かるネ☆
ソウサ!
物事にハ必ず見返りがアル
キミたちを守る代わりに
素敵なショーを見せておくれよ!』
2体のピエロは仰々しく両腕を広げた。
こちらへどうぞ
いざなうようにその手が示したのは、お化け屋敷のスタート地点。
『その名も
"ドキドキお化け屋敷パニック"
これから王子くんとピエロちゃん
どちらか一人に
お化け屋敷を体験してもらいマス☆
驚いて声を出してしまったら
ゲームオーバー!
鬼たちが一番密集しているトコロへ
ワープさせちゃうヨ!
その反対に
ゲームをクリアした場合
なななんと!
失せモノを一つずつ
プレゼントしちゃいマース☆』
どこからともなくクラッカーが鳴る。
その音に祥がびくりと驚いてしまった。
不快だ。
始末してもいいような気もするけど、感情に流されてはいけない。
「お兄ちゃん…」
恐怖をたたえた瞳が震えている。
ゲームをしてもしなくても確実に付き纏う死のリスク。
それをすでに感知しているから怯えているんだ。



