◇Crown Act◇⇩






『ハハ!ハハハ!

王子様はハナシが早くて助かるネ☆

ソウサ!

物事にハ必ず見返りがアル

キミたちを守る代わりに

素敵なショーを見せておくれよ!』





2体のピエロは仰々しく両腕を広げた。


こちらへどうぞ

いざなうようにその手が示したのは、お化け屋敷のスタート地点。





『その名も

"ドキドキお化け屋敷パニック"


これから王子くんとピエロちゃん

どちらか一人に

お化け屋敷を体験してもらいマス☆


驚いて声を出してしまったら

ゲームオーバー!


鬼たちが一番密集しているトコロへ

ワープさせちゃうヨ!


その反対に

ゲームをクリアした場合

なななんと!


失せモノを一つずつ

プレゼントしちゃいマース☆』





どこからともなくクラッカーが鳴る。


その音に祥がびくりと驚いてしまった。


不快だ。


始末してもいいような気もするけど、感情に流されてはいけない。



「お兄ちゃん…」



恐怖をたたえた瞳が震えている。


ゲームをしてもしなくても確実に付き纏う死のリスク。


それをすでに感知しているから怯えているんだ。