テーマパークのごとく装飾された廊下を駆ける。
足の裏では飛び散った臓物が潰れる、がそんなことはどうでもよかった。
生徒たちを避けながら3組付近まで来たとき、他チームの生徒を踏みつけていたピエロがぴたりと動きを止めて俺たちの方へと首をまわした。
正確には、俺のうしろ。
俺の祥を目で捉えていた。
その手に握られていた鈍器のようなものが風を切ってこちらに振りかざされる。
大きな挙動だったので間一髪で避けると、そこからは目の前が真っ赤に染まった。
殺す。
俺の祥を、狙ったな。
ピエロのもとへ自ら飛び込み、真っ赤な鼻をわし掴む。
グチュン!!と生々しい音を立てて、自慢のソレを引きちぎってやった。
『う゛あああああああ!!』
ピエロの絶叫がこだまする。
真白い顔面が血に染まる。
こいつらは痛みに強いわけではない。
むしろ哀しいまでに敏感なはず。
あのむかつくオレンジピエロと同じだ。
弱さを笑顔で隠しているだけの、道化だ。
痛みに悶えるピエロの隙をついて鈍器を奪うと、その顔面に叩き込んでやった。
目を狙う。
二度と、祥のことを視界に入れられないように。
何度も、何度も殴りつけた。



