ふと、ニセモノになってしまった祥の三本指が目に入る。 大事な大事な、左の薬指。 口先だけでなにひとつ守れていないアイツらのせいで消えてしまった宝物。 おまけに代用品を与えたのはいちばん嫌いなオレンジピエロときた。 あいつは敵だ。 絶対に、俺が殺してやる。 いやあいつだけじゃない。 俺と祥を邪魔する人間すべて、この手で── 燃えたぎる憎しみと嫉妬を飲み込んで、祥を包む腕に力を入れた。