若松や日下部くんと別れた際、俺からも離れたいと訴えた祥。
どうしてそんな思考に至るのかまったく理解ができなかったけど、最終的に俺のもとへ戻ってきてくれたからひどいことをせずにすんだ。
祥はなにもわかっていない。
純粋な心をあわよくばと狙っている連中がウヨウヨいることにまったく気づいていないんだ。
醜いからこそ、綺麗なものに惹かれる。
醜いからこそ、醜い争いしかできない。
俺だってそうだ。
きっと誰よりも醜く、祥を愛している。
けど、そんな醜さすら浄化してしまう温かさが祥にはある。
誰にも渡さない。
他のやつに奪られるくらいなら、いっそ殺してしまおう。
俺以外の手を握ったとしても、その手を斬り落として取り返せばいい。
腕の一本なくたって祥の美しさは変わらない。
お姫様と王子様が結ばれないなんて、ありえないのだから。



