◇Crown Act◇⇩




「あ」


景品のあった場所に、一枚の手紙があった。


駆け足でそれを手に取れば

『クサカベクン①』

と明らかに僕の名前が書かれていることを確認した。


やった…っ、見つけた!


感動すらしながら封を開ける。


中にはカードが入っており、すぐさま取り出す。


文字列を見た時、心臓が凍りついた。



『エンピツ』



脳みそを掻き回されるような感覚に襲われ、強く膝を打つ。


頭を押さえながら呻いた。


なんで


どうして


「だめだ、こんなの」


橋本さんはおろか、誰にも見せるわけにはいかない。


すっぽり抜けていた隙間に入り込む失せモノ。


こういう、ことか


手のひらにぬるりと生温かいものを感じ目をやれば、血で真っ赤に濡れていた。