「あ」
景品のあった場所に、一枚の手紙があった。
駆け足でそれを手に取れば
『クサカベクン①』
と明らかに僕の名前が書かれていることを確認した。
やった…っ、見つけた!
感動すらしながら封を開ける。
中にはカードが入っており、すぐさま取り出す。
文字列を見た時、心臓が凍りついた。
『エンピツ』
脳みそを掻き回されるような感覚に襲われ、強く膝を打つ。
頭を押さえながら呻いた。
なんで
どうして
「だめだ、こんなの」
橋本さんはおろか、誰にも見せるわけにはいかない。
すっぽり抜けていた隙間に入り込む失せモノ。
こういう、ことか
手のひらにぬるりと生温かいものを感じ目をやれば、血で真っ赤に濡れていた。



