「は、話の続きをしていいかな?」
『いいわけないダロ!兄サン!うわぁぁぁん!』
「橋本祥っていう女の子を知っている?き、きみたちと同じ、ピエロの格好をしているんだけど…」
『兄サン!兄サン!』
兄のことを叫ぶばかりでちっとも答えてくれないピエロの指を一本反対方向に折る。
泣き声が絶叫に変わる。
うるさい。
どうしたらいいのか分からなくて、4本目まで折り続けていた時、ようやく声が止んだ。
答えるまで痛みが終わらないとやっと学習してくれたみたい。
「も、もう一度きくよ?橋本祥という女の子を知っている?」
『ひぐっ、うぇっ、し、知っテルヨ!』
「え!ほんとう?!」
『見つけたらなるべく殺せって命令されてルンダ。このゲームの元凶ダヨ。もう!コレデいいだろ!答えタヨ!さっさと見逃』
転がっている剣を借りてピエロの肋骨あたりから刃先を滑らせる。
肺を通過して、心臓を貫く。
静かになったピエロ顔面を潰すと、その振動で射的の景品が床に落ちた。



