「うわぁぁぁぁぁ!!!」
ピエロたちの間を割って廊下に出る。
めちゃくちゃに走れば、当たり前に鬼は追いかけてきた。
すでにやられた生徒たちの血や臓物を踏み越えていく。
一歩踏み出すたびに変なボタンを押しては、光る大玉やビックリ箱が目の前に現れたけど、恐怖心がそれをすべて打破した。
どうしてこんなに仕掛けに引っかかるんだ!
自分の運の無さを呪いながら2階へおりた。
転がり込んだ教室は射的を出し物にしていたようで、ずらりと鉄砲が並んでいる。
息の上がった体を動かすと、背後に気配がした。
気がつくと視界がひっくり返り、背中にものすごい衝撃が走る。
僕の足を掴んでいるものに手を伸ばし、逆方向に体重をかければボキリと音を立てた。
『ギャアアアアアアッ!!!!!』
耳障りな叫び声にくらりとする。
後頭部をぶつけてしまった。
いたい。
振り返れば、イエローのピエロの片割れが明後日の方向に曲がる右腕を抑えながらのたうち回っていた。
あとから入ってきたもう一体の片割れがその様子を見て顔色を変える。
気色ばんだまなざしで僕を見ると、指を鳴らして立派な剣を手に出現させた。



