「ジョーカーくん、ジョーカーくん」
「…なんだ」
「そんな物騒なモノ持って、ピエロたちと抗争でもする気かい?」
「場合によっちゃな」
「ハハッ、さすがだね」
なにがさすがなのかさっぱり分からん。
一向に消える気がないイースのことはもう考えないようにしたいのだが、それを許してくれないのが性悪ピエロだ。
「あのさあのさ、ジョーカーくんて、アイテムカードまだ使ってないよね」
「あぁ」
「カードのマーク、教えて」
「教えたところで俺になんの得がある」
「警戒心の塊かよ。使い方伝授してあげようかなって思っただけだよ」
「信用ならん」
その時、スピーカーの無いこの場所まで、放送の声が響いた。
『10分経過!10分経過!
サァ!良い子のミンナ
心の準備はいいカナァ?
それではぁ…
鬼、放出ーーー!!
せいぜい逃げ切ってね〜☆』
刹那、体育館の扉が開く音が聞こえた。
同時にたくさんの足音。
薄気味悪い、ピエロたちの笑い声。



