◇Crown Act◇⇩




「ジョーカーくん、ジョーカーくん」


「…なんだ」


「そんな物騒なモノ持って、ピエロたちと抗争でもする気かい?」


「場合によっちゃな」


「ハハッ、さすがだね」



なにがさすがなのかさっぱり分からん。


一向に消える気がないイースのことはもう考えないようにしたいのだが、それを許してくれないのが性悪ピエロだ。



「あのさあのさ、ジョーカーくんて、アイテムカードまだ使ってないよね」


「あぁ」


「カードのマーク、教えて」


「教えたところで俺になんの得がある」


「警戒心の塊かよ。使い方伝授してあげようかなって思っただけだよ」


「信用ならん」



その時、スピーカーの無いこの場所まで、放送の声が響いた。






『10分経過!10分経過!


サァ!良い子のミンナ

心の準備はいいカナァ?


それではぁ…



鬼、放出ーーー!!



せいぜい逃げ切ってね〜☆』






刹那、体育館の扉が開く音が聞こえた。


同時にたくさんの足音。


薄気味悪い、ピエロたちの笑い声。